10月例会を開催しました

 8月9月はコロナのため、オンラインの例会でしたが、今月は3か月ぶりに会員が顔を合わせての例会になりました。会員8人で2作品の実作をにぎやかに楽しく批評し合いました。

 1本目は「二十三回忌背広を捨てますよ」という70代女性の語りをまとめた作品。岡山県北に生まれた女性の生い立ち、夫との出会いと結婚、夫の看病と死までをまとめている。淡々とした文章から強い夫婦愛が感じられる作品でした。

 2本目は「人生の先輩たちの思いを受け継いで」(仮題)。福山市のギャラリー喫茶店主の女性が「福山聞き書き人の会」の会員に向けた話をまとめている。自分が感化を受けたふたりの話(祖母、元店主)を立て板に水で次々と話をつなぎ、聴衆を引き込んでいる様子が感じられる作品でした。

 次回11月例会は会場を変え、矢掛(やかげ)町に出向き、「矢掛聞き書き人の会」の人たちとの交流会です。翌日11月13日(日)は矢掛宿場まつり「大名行列」を楽しもうという計画です。

聞き書き人の会

岡山県岡山市を拠点に「聞き書き」手法を習得し、聞き書きによって地域の記録を残していくことを目指しています。聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。この時代に生きているひとりひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組みです。