7月例会を開催しました

暑中お見舞い申し上げます!

酷暑厳しい今年の夏です。

2025年7月11日㈮ 14時~岡山県立図書館2Fグループ研究室に於いて、例会を開催しました。

今回の参加者は7名でした。

前月に引き続き、「聞く、書く。」会報誌の製作について、その議題から始めました。会報誌の出版を持続可能にするために、印刷製本代の予算削減をテーマに話し合いました。

2パターンの見積もりを基に、編集と表紙デザイン抜きの金額を確認し、またページ数と印刷部数の兼ね合いで金額が多少変わることを共有しました。

決定したことは、今年から聞き書きをして文章化した後、個々でPDFにまとめる作業が加わることに。提出したら、出版までお任せだった今までの流れとは違います。会員皆で編集作業に携わることとなりました。

ということで、会報誌14号は試行錯誤しながらも、新しい会報誌に生まれ変わることを予見します。

乞うご期待を!


引き続き、2つの聞き書き作品の合評も行われました。

先ず、若い頃バイクやハンググライダーに打ち込み、職種も転々としたのちにシングルファーザーになった波乱万丈の人生の物語。最終的にギター製作という、天職を見出した方の聞き書きでした。

語り手の稀有な人生の話を聞いて、書き手が一番書きたいと思ったことはいったいどの部分? そこに繋るタイトルに書き替えた方がいいのでは? 等々、会員同士の率直な意見が交わされました。

「事実は小説より奇なり」という言葉通りの聞き書きだとの感想の声も。ノンフィクションの面白さが伝わる聞き書き作品でした。


もう一つの作品は、満州引き上げの話を母から聞いた方の聞き書き。

長年聞き書きに取り組んできた書き手も「初めて挑戦する、聞き書きの聞き書き」だと明かしました。

戦後80年、親から聞いた戦争の話を2世が伝える昨今。

母から聞いた話を伝えたい語り手のその思いをしっかりと受け止めて、聞き書きの作品としてどのように記録すればいいか……二人称等の細かい表記を皆で考察しました。

「聞き書きの聞き書き」は、殊更丁寧に書き表す必要性を感じました。その課題がいろいろ見えてきました。が、結論に至らない難しさも感じました。

「満州引き上げ」の記憶の記録として遺すべき、具体的な描写の貴重な話が満載の聞き書きでした。


最後に、暑気払いの会食の提案が……、心躍ります♪

この楽しみを胸に、これから猛暑を乗り越えられますように!

次回の例会で、また元気にお会いしましょう!!

それまでどうぞご自愛ください♡

尚、暑気払いの予定は未定。→決まり次第グループラインでお知らせいたします。

■次回の8月例会は、8月8日㈮ 14時~於岡山県立図書館 です。 

聞き書き人の会

岡山県岡山市を拠点に「聞き書き」手法を習得し、聞き書きによって地域の記録を残していくことを目指しています。聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。この時代に生きているひとりひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組みです。