10月10日、かつての体育の日、秋晴れの岡山城を横目に岡山県立図書館で10月例会に6人が集いました。
最初の話題は8月に亡くなられた聞き書きの大御所小田豊二さん。聞き書き人の会主催の講演会に二度来ていただきました。来春発行予定の「聞く、書く。」14号を追悼号にすることになりました。具体的には巻頭の記述に小田先生とのかかわりを入れる。巻末に会員それぞれが小田先生との思い出を短文で載せるということに決まりました。
二つ目の議題は「聞く、書く。」14号の文章の書式について。出版経費削減のため、出稿までは、すべて会員の手で原稿を整えなければなりません。小山さんがA5サイズ、縦書き、二段組の書式を提案してくれました。その書式で11月例会にご自分の作品を出してくれます。
聞き書き作品の合評は、題名「ビューティーサロン姉妹―創業70年、大好きな仕事ができて感謝」。92歳で、なお現役美容師という方の話。母を4歳で亡くし、小学校6年で父を亡くし、その後、母違いの姉に育てられたという。中学卒業後、美容院に弟子入りし、独立、姉と美容院設立。多くの苦労があっただろうが、明るい文章にまとめられていました。癌になった姉を風呂に入れる場面、「姉の背中を流して、背中越しで泣きました」が秀逸でした。
びっくりしたのは火曜日に聞き取りをして、金曜日の例会に作品を間に合わせた正保さんの早業でした。
文章の表現力が話題になりました。
「語られたとおりに書くのは『聞き書き』ではない」
「書き手は書きすぎるな、読み手に想像させる余地を残せ」
勉強になりました。
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