『聞く、書く。』第7号 聞き書きのバタフライ効果

聞き書き人の会(編著)、吉備人出版、本体500円+税、A5判並製本、171ページ、ISBN:978-4-86069-574-3、発行日:2019年1月31日  

「聞き書き人の会」の会報誌第7号。テーマは「聞き書きのバタフライ効果」。介護や医療の分野で取り入れられるようになり、岡山県内でもどんどん広がりをみせている「聞き書き」。「聞き書き」にはどんな魅力があるのか、また「聞き書き」がもたらす効用とは? 戦前の生活、戦争体験、空襲の記憶、家業や趣味など、年代も生きた場所も違う人たちの、自身の言葉で語られる人生、生きるエネルギーを感じさせる9作品を収録。2011年春に発足した「聞き書き人の会」。2018年、10月には作家の小田豊二先生を迎え、2回目の聞き書き講演会を開催。テーマは「聞き書きにおける不思議な力、バタフライ効果」。その講演内容も収録した。 


 目次 

  • 【巻頭言】「不安」にあふれた「未来」を希望あふれるものにするために 山川隆之 
  • 聞き書き/山道が結んだ縁 中司廣志 
  • 聞き書き/4人組の山奥の小僧たち 古宮真由美 
  • 聞き書き/津山線列車への空襲と岡山空襲 辻 眞帆 
  • 聞き書き/ボクサー、ノリ ― 逆転の転機 正保潤子 
  • 聞き書き/あの頃のこと ― いつの間にか戦争へ 文屋 泉 
  • 聞き書き/演劇と私 小山明子 
  • 聞き書き/水島が爆撃を受けたとき 5歳じゃった 小山博子 
  • 聞き書き/務さんが愛したフォークダンス 人見裕江 
  • 聞き書き/神楽屋の女房 佐藤伸隆 
  • 講演会記録/聞き書きにおける不思議な力、バタフライ効果(作家:小田豊二) 
  • 随想/「聞き書き人の会」に参加して 黒部麻子

聞き書き人の会

岡山県岡山市を拠点に「聞き書き」手法を習得し、聞き書きによって地域の記録を残していくことを目指しています。聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。この時代に生きているひとりひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組みです。