聞き書き人の会(編著)、吉備人出版、本体500円+税、A5判並製本、140ページ、ISBN:978-4-86069-497-5、発行日:2017年1月31日
2011年春に発足した「聞き書き人の会」の会報誌第5号。テーマは「なぜ聞き書きをするのか」。 原点に立ち返った6年目の活動を振り返り、「普通の人が大事にされ、かけがえない人生を誇りを持って生きられる社会とはどういう社会なのか」を問う作品集。 収録した聞き書きは7作品。 病気により昔の記憶が薄れていく父親、自分の職業を選ぶにあたって深い影響を与えた教師、「辛かった一生をどうしても聞いてもらいたい」と、病を押して会を訪ねて来た人……などなど、年代・性別・地域も様々な人たちの半生が語られている。 また、論考「聞き書きの可能性」は、地域に根ざした聞き書きの歴史的な流れなどをわかりやすくまとめている。
目次
- 【巻頭言】聞き書き・・・・・・原点に返る 文屋 泉
- 聞き書き/まぁ、こんなもんかなぁ 小山博子
- 聞き書き/ああ、できるんや 久本恵子
- 聞き書き/父の記憶 正保潤子
- 聞き書き/根限り働いて、人の世話ばかりして、自分は一人で寂しく死んでいくのだろうか 人見裕江
- 聞き書き/前向きに生きてきて、今が、最高に幸せ!! 鈴木久子
- 随筆/清輝小学校での忘れられない思い出(昭和二十六・七年) 青山 静
- 聞き書き/青少年義勇軍として満州へ 文屋 泉
- 聞き書き/荒木又次回想記 山川隆之
- 論考/聞き書きの可能性 佐藤伸隆
- 聞き書き公開例会レポート
- 随想/「聞き書き人の会」に参加して 徳山ちえみ
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