10月例会を開催しました

10月13日、岡山県立図書館グループ活動室で10月例会を開催しました。参加は5人。

 会の冒頭に、Aさんの退会の報告がありました。

 Aさんは、会発足2年目からの会員で、ずっと活躍されていた方。吉備人出版から短歌集や随筆集も3冊出しておられる多才な方です。現在、98歳。外出が困難になり、という理由もあっての退会となりました。100歳を迎えられた時、今再びの聞き書きをお願いしたいと文屋さんが。皆、大きく頷きました。

 今回の聞き書き作品は2点。1作目は、中司さんの作品。8月に続き2作目を短期間で仕上げてこられた行動力、文筆力に皆脱帽。三石の方言やその時代ならではの描写が有り、力強い作品となっていました。

 合評では、時代背景をもう少し説明して欲しい、家族構成を先に述べておくと理解がしやすいという声が出ました。

 2作目は、今井田さんの作品。何度も聞き書きを積み重ね、「語り手」が話した内容をできる限り書き込みたい、との思いが詰まった作品でした。内容としても、ぜひ活字として残したいと思わせるものでした。

 それだけに、合評では、「書き手」の思いを整理して、前書きとか後書きとかで触れたほうが良い、「語り手」と「聞き手」双方のバランスも必要、という意見が出ました。

 前回に引き続き、「語り手」が納得し「聞き手」も満足する作品に仕上げるのは難しい、と皆が感じ、合評時間も長めとなりましたが、充実した時間だったと思います。

 次例会は11月10日。いつもと同じ岡山県立図書館グループ活動室で。始まりは3時の予定です。

(報告者:K.A)


聞き書き人の会

岡山県岡山市を拠点に「聞き書き」手法を習得し、聞き書きによって地域の記録を残していくことを目指しています。聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。この時代に生きているひとりひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組みです。