9月例会を開催しました

9月13日(金)午後2時から、岡山県立図書館グループ活動室で9月例会を開催しました。

参加は6人で、『聞く、書く。』13号に向けて、聞き書き作品の検討をしました。

また、来月10月18日に「うったてサロン」の講演に森まゆみさんが岡山に来られる機会に、聞き書き人の会と交流していただけることになり、その内容などについて検討しました。


作品検討の1作目は中司廣志さんの「出生地は朝鮮咸鏡南道」(仮題)。

戦後朝鮮半島から引き揚げ、九州熊本の水俣から兵庫県の神戸、そして岡山県倉敷市に移り住み、地域の交流の場となった喫茶店を切り盛りした女性の半生を描いた作品でした。


2作目は今井田貴子さんの「わたしの原風景」。

まじめな労働者だが酒癖がよくない父親と良妻賢母を絵に描いたような母親に育てられた女性の物語。母に叱られ、押し入れに閉じ込められた私を助けてくれた隣のおばさん。この経験が、女性の子育て支援の活動につながっているという。

どちらの作品も、淡々と人物像が丁寧に描かれ、完成度の高い作品になっていました。


来月の例会は、森まゆみさんを迎えての交流会に合わせて、10月18日(金)午後3時から、岡山県立図書館グループ活動室で開催することになりました。日程、時間が変更になっています。ご注意ください。

ご確認ください。



聞き書き人の会

岡山県岡山市を拠点に「聞き書き」手法を習得し、聞き書きによって地域の記録を残していくことを目指しています。聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。この時代に生きているひとりひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組みです。