2022.09.13 10:329月例会を開催しました先月に引き続き、新型コロナウイルス感染予防対策に伴いオンライン会議とし、会員8名が参加しました。聞き書き作品は、盲導犬と共に歩んでこられた方の半生の聞き書き。少年時代を愛媛県川之江の田舎で過ごされたのち、盲学校の寮生活を経て、長きにわたって盲学校の教師を勤められ……退職後は鍼灸院開業し、今に至るお話。ハンディキャップをものともせず、ユーモアあふれる語り手の口調から、明るく前向きなお人柄と、人間力が感じ取れる作品でした。今月の研究は、雑誌「壮快」10月号 社会学者 岸 政彦氏(「東京の生活史」編集者)による「親の生活史 家族で終活『聞き書き』のすすめ」について、感想や意見を交わしました。この記事の内容と、私たち聞き書き人の会が目指す聞き書きの違いを明らか...
2022.09.09 03:488月例会を開催しました8月例会をオンラインでしました。コロナ感染者数がとどまることを知らず、他県からの会員もいるのでオンラインにしました。聞き書き作品は、昭和から平成の時代を夫君とともに容器の会社を経営した女性の半生を聞き書きしたもの。玉島で、樽の材料を高瀬舟で運んだという地域の生活と容器の製造の変遷も興味深く、完成が楽しみな作品でした。自分史と聞き書き作品の違いも考えさせられました。研究は、文屋を語り手に聞き書きを「やかげ聞き書き人の会」で実施したものを検討しました。同じ語り手と聞き手でありながら、まとめた作品がかなり違うのはなぜかということについて、2作品を読み比べました。両方とも、それぞれの個性が出ておもしろかったのですが、より語り手の心情がよく出ていて、わかりやすい...