12月例会を開催しました

 12月例会は新型コロナ新規感染者数増加のためにオンライン開催になり、8人が参加しました。「聞く、書く。」第11号発刊に向けての編集作業が大詰めを迎えていて、話題満載の例会です。

 まず、聞き書き3作品と巻頭の意見交換をしました。

 1つ目は小中学校の教員から教育長まで経験した人の作品で、途中、岡山空襲の体験が読者に迫って来る部分では、文体を変えて効果を出していました。2つ目は10月例会で検討していた作品で、題も内容もわかりやすくなっていました。3つ目は地域のフットパスに携わっている人の作品で、住んでいる町のことを町の中の人にこそ知ってほしいという熱意が伝わってきました。巻頭は、地域づくりや世代間をつなぐ手段としての聞き書きの役割について書かれていました。

 次に聞き書き8作品の掲載順についての意見交換をして、目次が確定しました。

 最後は表紙の色と写真についてです。色はオフホワイトかベージュ色に、写真は11月の「やかげ聞き書き人の会」の方々との交流会会場の「矢掛屋本館2階会議室」になりました。

 参加者の中には編集の専門職や教員経験者が何人かいて、密度の高い話し合いが展開されました。第11号の形が見えて来て、発刊へのワクワク感も高まってきています。次回1月例会では、「聞く、書く。」第11号の第2稿の検討をします。

聞き書き人の会

岡山県岡山市を拠点に「聞き書き」手法を習得し、聞き書きによって地域の記録を残していくことを目指しています。聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。この時代に生きているひとりひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組みです。