3月例会を3月8日(金)午後2時から行いました。
「聞く、書く。」12号では、聞き手の「話し手のここを聞きたい」ということが文章化した段階で「カットしてほしい」という申し出があり、それは、聞き手の残したいことなので、削ると聞き手の意図が伝わらない。そこで、話し手には丁寧なお断りの手紙を書きボツになったという例がありました。
また、話を聞く中で、話し手が、聞き手の知らなかったことをしゃべり過ぎたのではないかと思わせることまで話し、文章化した後の地域の人への影響等を考え、ボツにする寸前までいきました。その後、話し手の了解をとり、双方納得の上で掲載することになりました。日頃の人間関係が大きく作用したものと思われます。
いずれも、聞き書き作品は、聞き手が主体であること。話し手のどこに共感し、記録に残して置きたいと思うかは聞き手の興味関心によって、話は大胆にカットされることもあり、作品化できないこともあるということ。話し手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを話し言葉で文章化していく共同作業の中に聞き書きの醍醐味があるということは当然です。話し手が話したことをテープ起こしし、語尾だけ話し言葉にしたのでは、作品にはなりません。2回だけの聞き書きであっても、話し手に対して誠実な対応をしていくことは聞き書きの基本であることを参加者全員で確認しました。
つぎに、2月25日に岡山市旧内山下小学校で開催された「おかやま文学フェスィバル2024」に、「ゼイタクは素敵屋」という店名で新刊、既刊の「聞く、書く。」を売った報告が参加した会員からありました。
他の店を回って、感心したのは、売るため(=みんなに読んでもらうため)の工夫がいろいろされていたこと。今後は「聞く、書く。」の中身を把握しておいて、尋ねられたら実作品をすぐに提示する。それぞれの作品を小作品として用意し手軽に読んでもらう。サブタイトルや、店屋の名前を聞かれることが多く、簡単な説明がすぐにできるように工夫する。QRコード、インスタはしてないのか聞かれたこと。いろいろ刺激を受け、楽しかったので、来年も出ようと話しました!!
(注)
・「聞く、書く。」12号より県立図書館から岡山県北部の図書館へ搬送をお願いしました。
・「聞く、書く。」の外部からの感想は、次回の例会までにお願いします。
・次回例会は、4月12日(金)午後2時から。場所は県立図書館2階グループ活動室
(I.B)
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